「ZoomInfo(ズームインフォ)」は、アメリカ発の営業支援ツール(SFA)です。2021年12月末時点で、有料顧客数は世界中に25,000社以上あり、それらの企業の中には、GoogleやAmazonなどの有名企業も含まれます。ZoomInfo(ズームインフォ)を利用すると顧客情報を一元管理でき、営業効率を高められます。
この記事では、ZoomInfo(ズームインフォ)の特徴と利用するメリットについて解説します。ZoomInfo(ズームインフォ)を提供する企業の概要も紹介します。
ZoonInfo(ズームインフォ)についての疑問点や知りたいことはこの記事を読めば解決できます。
ぜひ最後まで読んでみて下さい。
1.ZoomInfo(ズームインフォ)は営業支援のためのSaaSツール
ズームインフォとは、クラウド型の営業支援ツール(SFA)です。ズームインフォを提供しているのは、ZoomInfoTechnologies LLC(ズームインフォ・テクノロジーズ)というアメリカの企業です。
ズームインフォはWeb会議ツールとして有名なZoomとは関係がないサービスですが、Zoomのサービスを提供するZoom Video Communications,Inc.(ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ)もズームインフォを利用している企業の1つです。ほかに、コカ・コーラ、ウォルマート、Facebook、Slackもズームインフォを利用しています。
また、ズームインフォは、世界的に知られるSalesforceと同じ営業支援ツールで、営業活動に必要な機能はほぼ網羅していると言えます。こうした背景からズームインフォは、世界的に知られているSFAツールである「Salesforce」を超えるサービスとして大きく期待されています。
ZoomInfo(ズームインフォ)を提供する企業
ズームインフォを提供する「ZoomInfoTechnologies LLC」の企業概要によると、2007年にDiscoverOrg社とZoomInfoTechnologiesInc.が合併した企業で、現在はアメリカ合衆国のワシントン州に本社を構えています。ズームインフォが世界規模で活躍する企業に次々と導入されてきた結果、業績が上がり続け、2020年にはナスダック上場を果たしました。
初上場した2020年6月4日、取引当日の終値は、予想売出し価格よりも64%も高い34ドルを記録。この取引終了後、ZoomInfoTechnologies LLCの時価総額は130億ドルまでに跳ね上がりました。過去10年間で最も高い株価の上昇を記録したため、様々なメディアに大きく取り上げられました。現在は、ナスダックにおけるアメリカ合衆国株の優良銘柄の1つとして認知されています。
ZoomInfoのこの快進撃は、SFAツールとしてズームインフォが非常に優れているからだと言えるでしょう。
そのため現在では、ズームインフォはSalesforceキラーと言われています。
ズームインフォにはどのような機能があるのか、次の項目で紹介します。
2.ZoomInfo(ズームインフォ)の主な機能
ズームインフォには、次のような機能があります。
- 顧客情報の自動更新
- 営業提案のタイミングのアラート
- 顧客情報の一元管理
この項目では、ズームインフォの主な機能として、上記の3つについて紹介します。
顧客情報の自動更新
ズームインフォの最大の特徴は、顧客情報を常に更新する点です。ズームインフォのプラットフォームは、企業のサイトやニュースなどから常に最新情報をキャッチし更新するため、ズームインフォから得られる顧客情報は常に鮮度が高いです。そのため、営業活動に必要な情報は、ズームインフォを確認すれば十分です。
また、ズームインフォは顧客情報を分析する能力が高いです。優良な顧客を自動的に分析してスコアリングしたり、顧客がどの情報を求めているのか判断し提供する情報を変えたりします。ズームインフォが分析した結果を活かせば、営業担当者の負担が軽減すると同時に、営業活動を効率化できます。
顧客情報が常に最新に更新されているうえ分析能力に優れるズームインフォを利用すれば、成果につながる営業活動が実現します。
営業提案のタイミングのアラート
ズームインフォでは、見込み顧客の状況に応じてアラートを通知するため、見込み顧客に対して最適なタイミングでアプローチできます。
アラートを通知するタイミングの一例として、自社が提供するサービスのネット上での検索回数が急増したときが挙げられます。アクセスの急上昇は、自社のサービスを購入したい人が急増したと考えられるため、その時点で、あらかじめ保存していたデータベースを基準に、連絡すべき見込み顧客の優先順位を自動的に決めてくれます。
購入意欲が高まっているその瞬間にタイミングを逃さずに営業をかけられるため、成約率が高いです。アラートの際には、今連絡すべき連絡先も提供するため、スピーディにアプローチできます。
また、今後について懸念されているのが、トラッキング防止機能によりCookieの利用を制限する計画があることです。ズームインフォはCookieを使用せず情報を集めており、Cookieの利用制限が開始しても影響を受けにくいと考えられます。
顧客情報の一元管理
ズームインフォでは、顧客情報を一元管理できます。ズームインフォには営業活動に必要な顧客情報がすべて搭載されており、社内での顧客情報の共有がスムーズです。インサイドセールスからフィールドセールスへ顧客を引き継ぐ際や社内の配置変更の際など、すぐに引き継ぎが必要な場面でも迅速に対応できます。
もし社内で顧客情報を共有できていない場合、引き継ぎが上手くいかず、場合によってはクレームにつながったり、信用を落としたりすることにつながります。
顧客との信頼関係の構築と営業活動の効率化を進めるのに、ズームインフォは大いに役立つでしょう。
3.ZoomInfo(ズームインフォ)を利用する3つのメリット
ズームインフォには、営業活動に役立つ機能が多く搭載されており、利用するメリットがいくつもあります。この項目では、ズームインフォを利用する3つのメリットについて紹介します。
企業情報が豊富
ズームインフォには、14,000社もの会社情報と、コンタクト先として1億2,000万件もの個人情報が登録されています。営業支援ツールが持つ顧客情報が多いかどうかが、営業活動の成功率を左右します。ズームインフォが持つ豊富な情報は、常に最新にアップデートされており、見込み顧客のランク付けを行います。その上で、その見込み顧客が他社製品を導入しているかどうか、他社の営業担当者がアプローチしているかどうかも知らせてくれます。
ズームインフォが注目されればされるほどズームインフォを導入する企業が増えるため、今後はさらに登録される企業情報が増えていくことが予測できます。今後、さらに魅力的なツールとなっていくことが期待できます。
営業活動の効率化
ズームインフォは、営業担当者が欲しい重要な情報を正確かつ必要に応じて分析してから提供するため、営業活動の下準備にかかるリソースの削減につながります。
従来、営業担当者は、自社商材への興味関心が高く購入に近い見込み顧客(ホットリード)の見極め、アプローチ、顧客管理など、営業活動に関する業務をすべて自分で行わなければなりませんでした。
ズームインフォを利用すると、数多くある顧客情報を元にした見込み顧客のリストの作成、リストにある顧客への営業方法の提案のような、営業のコア業務に関する業務はもちろん、タスク管理、最新の顧客情報の取得、見込み顧客とのやりとりの履歴の記録などの業務をすべて、自動化できます。
既存のツールとの連携もできるため、今までの営業活動の進め方やフローを変えたくないというニーズにも応えます。
サイトを訪問した顧客の情報を獲得できる
ズームインフォには、自社サイトを訪問した見込み顧客の滞在時間を長くし、担当者のメールアドレスや属性、職業などの個人情報を獲得する機能が備わっており、収集した情報を元に顧客データベースの構築を支援します。
この機能では、顧客にとって魅力的かつ会社にとって収益を上げられるWebサイトの構築を実現します。
前述の通り、Cookieを使用せずプライバシーを考慮している点もズームインフォの特徴です。
4.ZoomInfo(ズームインフォ)は無料で使える
ズームインフォを無料で利用するには、CommunityEditionパッケージをダウンロードします。ズームインフォは、電子メールの受信先をMicrosoft OutlookまたはGoogleApps for Businessに指定し、登録者と連絡先に関する情報の収集を容認すれば、無料で利用できます。
情報収集されるのを避けたい場合には、有料版の利用がおすすめです。
有料版については、問合せをする必要があります。
無料バージョンの利用は、ビジネス関連の電子メールの送受信にMicrosoftOutlookまたはGoogleAppsforBusiness(GoogleWorkspace)を使用する人に限られるので、注意が必要です。
ZoomInfoが無料版登録者の電子メールアカウントにアクセスし、連絡先情報を収集するため、それを避けたい場合には有料版の利用の方が適当です。
有料版についてはお問い合わせをする必要があります。
5.ZoomInfo(ズームインフォ)は営業担当者の相棒となる新たなツール
現場の営業担当者向けの機能が多く備わるズームインフォは、営業担当者にとって非常に心強い相棒となるツールです。営業活動に本当に必要な機能が搭載されており、業界では大きく注目されています。とはいえ、日本ではまだ情報が少なく利用する企業もそう多くありません。
LeadPoolは日本版 ZoomInfo(ズームインフォ)
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