ズームインフォ(ZoomInfo)は、アメリカの企業が開発・提供するSaaS型の営業支援ツール(SFA)です。ズームインフォ(ZoomInfo)は、顧客情報の管理や営業活動の効率化に役立つ機能があります。
現在、ズームインフォ(ZoomInfo)を利用している企業は、2021年12月末時点の有料顧客数は世界中に25,000社以上あります。その中には、GoogleやAmazon、Facebook、コカ・コーラ、ウォルマート、Facebook、Slackのような有名企業もあります。顧客の業種は、ソフトウェア、ビジネスサービス、製造業、通信、金融サービスなど多岐にわたります。
この記事では、Microsoft Dynamics 365におけるズームインフォ(ZoomInfo)の使い方について解説します。機能やメリットについても紹介しています。
1.ZoomInfo(ズームインフォ)は営業支援ツール
ズームインフォはクラウド型の営業支援ツール(SFA)です。ズームインフォを提供しているのは、ZoomInfoTechnologies LLC(ズームインフォ・テクノロジーズ)というアメリカの企業です。
ズームインフォは、Web会議ツールで知られる「Zoom」とは関係ありませんが、Zoomのサービスを提供するZoomVideoCommunications,Inc.(ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ)もズームインフォを利用している企業の1つです。
ほかに、コカ・コーラ、ウォルマート、Facebook、Slackなどの企業もズームインフォを利用しています。
2.ZoomInfo(ズームインフォ)の料金
ズームインフォは無料で利用できます。無料で利用できるのは、仕事に関係したメールの送受信にMicrosoftOutlookまたはGoogleAppsforBusiness(GoogleWorkspace)を利用している人に限られます。
ズームインフォがメールのアカウントにアクセスし、連絡先情報の収集を前提に、無料で利用できるからです。情報収集されるのを避けたいなら、有料版を利用しましょう。
有料版の料金については、ズームインフォに問合せる必要があります。
3.ZoomInfo(ズームインフォ)の使い方
この項目では、MicrosoftDynamics365SalesPremiumまたはDynamics365SalesEnterpriseを使ったズームインフォの使い方を紹介します。Dynamics365SalesのZoomInfoデータを使用すると、次のようなことが実現できます。
- 取引先企業の連絡先および見込み顧客の情報を検索してインポートする
- 既存の見込み顧客の連絡先および取引先企業のデータの更新
ZoomInfo(ズームインフォ)利用の前提条件
MicrosoftDynamics365SalesPremiumまたはDynamics365SalesEnterpriseでズームインフォを利用するには、2つの前提条件を満たしている必要があります。
- ズームインフォのアプリがDynamics365Sales組織にインストールされていること
- ズームインフォアプリのライセンスを持っていること
前提条件を満たしている場合、ズームインフォのアプリにアクセスします。
ZoomInfo(ズームインフォ)のアプリのインストール方法
ズームインフォアプリのインストールは、Dynamics 365の管理者が行います。ズームインフォアプリをインストール後、管理者がエクスポートとマッピングの設定を行います。ダウンロードは、Microsoftコマーシャルマーケットプレースで行います。
インストールの手順は以下の通りです。
- Microsoftコマーシャルマーケットプレースでズームインフォアプリを検索する
- ズームインフォのアプリページを開いて「お問い合わせ」を選択
- サインイン後送信されるインストール用のソリューションパッケージをローカルコンピューターにダウンロードする
- Power Apps ポータルに西院しズームインフォアプリをインストールする組織を選択する
- ホームページの左側にあるナビゲーションウィンドウからソリューションを選択
- ソリューションページでインポートを選択しソリューションパッケージをダウンロードした場所を参照する
- パッケージを選択しインストールを選択する
インストールが完了すると、Dynamics 365アプリのページにズームインフォアプリが表示されます。また、ソリューションパッケージのインストールには、15分ほどかかる場合があります。
ZoomInfo(ズームインフォ)アプリへのアクセス方法
ズームインフォアプリには、Dynamics365アプリセンターからアクセスできます。ズームインフォのデータにアクセスする際には、Dynamics365Appsのページを開き、次の手順で進みます。
ここでは、取引先企業のレコードの種類について、手順を紹介します。
- オプションを選択する
- 取引先レコードを開く
- フォームセレクターのドロップダウンで「ZoomInfo取引先企業アカウント」を選択
- ZoomInfoタブをクリックする
1.オプションを選択する
オプションは2つあります。1つは、ズームインフォアプリを選択し、左側にあるナビゲーションペインから取引先企業を選択します。もう1つは、営業ハブアプリを選択して、左側のナビゲーションペインで取引先企業を選択します。
2.取引先レコードを開く
取引先レコードを開くと、取引先のレコードが既定のフォームで開きます。
3.フォームセレクターのドロップダウンで「ZoomInfo取引先企業アカウント」を選択
ズームインフォにある取引先企業フォームの概要タブにはズームインフォの概要が含まれており、選択したアカウントのズームインフォデータを説明するメタデータが表示されます。
メタデータには、アカウントが最初に更新された日時、ズームインフォデータで最後に更新された日時、ズームインフォIDが含まれています。
4.ZoomInfoタブをクリックする
ズームインフォタブをクリックすると、ズームインフォアプリで利用できるアカウントのデータが表示されます。
アプリのオプションが見つからない場合、原因として次の3つが考えられます。
- 必要なライセンスやロールがない
- この機能が有効になっていない
- カスタマイズされたアプリを使用している場合
機能を有効にするには、管理者による設定が必要です。また、カスタマイズされたアプリを使用している場合の正しい手順は、アプリの管理者に確認しましょう。
4.ZoomInfo(ズームインフォ)の主な機能
ズームインフォの主な機能は次の3つです。
- 顧客情報の自動更新
- 顧客情報の一元管理
- 営業活動を行う最適なタイミングの通知
それぞれについて解説します。
顧客情報の自動更新
ズームインフォは、顧客情報を常に更新しています。
ズームインフォは、企業のサイトやニュースなどから常に情報を得て更新しており、ズームインフォから得られる顧客情報は常に最新です。営業活動に必要な情報は、ズームインフォを確認すれば十分だと言えます。
また、ズームインフォは顧客情報を分析する能力が非常に高いのも特徴です。優良な顧客を分析してスコアリングする、顧客がどの情報を求めているのか判断し提供する情報を変えるなどしています。ズームインフォが自動的に分析した結果を活かせば、営業担当者の負担が軽減すると同時に、営業活動を効率化できます。
このように、最新の顧客情報を得られるうえ、分析能力に優れたズームインフォを利用すれば、成約率が高い営業活動を実現できるでしょう。
顧客情報の一元管理
ズームインフォでは、顧客情報を一元管理します。ズームインフォには営業活動に必要な顧客情報が搭載されており、社内での顧客情報の共有がスムーズです。インサイドセールスからフィールドセールスへ顧客を引き継ぐ際や営業担当者の異動の際など、スムーズな引き継ぎが可能です。
ズームインフォの導入により、顧客との良好な関係を築いて信頼を得ながら営業活動を効率化できます。
営業活動を行う最適なタイミングの通知
ズームインフォには、見込み顧客の状況に応じてアラートを通知する機能があります。通知によって、見込み顧客に対して最適なタイミングを逃さずにアプローチできます。
例えば、自社の商品のネット上での検索回数が急増した場合に通知があります。アクセスの急上昇は、自社商品を購入したい人が急増したためと考えられます。ズームインフォは、あらかじめ保存していたデータベースから、今連絡すべき見込み顧客の優先順位を自動的に決定し表示します。
通知によって購入意欲が高いタイミングを逃さずに営業をかけられるため、成約率が高まります。
通知の際には見込み顧客の連絡先も提供するため、連絡先を探す手間なく、スピーディーにアプローチできます。
5.ZoomInfo(ズームインフォ)を利用する3つのメリット
ズームインフォを営業活動に利用するメリットを3つ、紹介します。
1.企業情報が豊富
ズームインフォには、14,000社もの会社情報と1億2,000万件もの個人情報が登録されています。自社が所有する顧客情報の数は、営業活動の成功率を左右します。ズームインフォが持つ顧客情報は数が多いだけでなく常に最新にアップデートされています。さらに、見込み顧客が他社製品を導入の有無や、他社の営業担当者のアプローチの有無も知らせてくれます。
2.営業活動の効率化
ズームインフォは、営業担当者が欲しい重要な情報を分析してから提供するため、営業活動の準備にかかる手間と時間を削減できます。
営業担当者の業務は、自社商材への興味関心が高く購入に近い見込み顧客の見極め、アポイント獲得、アプローチ、顧客管理など多岐に渡り、そのすべてを自分で行わなければなりません。
ズームインフォを利用すると、見込み顧客のリスト作成、リストにある顧客への営業方法の提案などのコア業務はもちろん、タスク管理、最新の顧客情報の取得、見込み顧客とのやりとりの履歴の記録などの業務をすべて自動化できます。
3.サイトを訪問した顧客の情報を獲得できる
ズームインフォには、自社サイトを訪問した見込み顧客のメールアドレスや属性などの個人情報を獲得する機能があり、収集した情報から顧客データベースを構築します。
この機能では、顧客にとって魅力的かつ会社にとって収益を上げられるWebサイトの構築を実現します。また、プライバシーを考慮してCookieを使用していない点もズームインフォの特徴です。
ZoomInfo(ズームインフォ)は無料で利用できる
ズームインフォは、ズームインフォがメールアカウントから連絡先情報の収集を前提に、無料で利用できます。そのため、無料で使えるのは、仕事に関係したメールの送受信にMicrosoftOutlookまたはGoogleAppsforBusiness(GoogleWorkspace)を利用している人に限られます。
ズームインフォは世界的に高いシェアを誇るSFAであるSalesforceを超えるツールと言われており、営業活動に本当に必要な機能が搭載されています。現在15,000社以上がズームインフォを導入しており、それらの企業の中にはGoogleやAmazonなどの有名企業も含まれます。とはいえ、日本ではまだ情報が少なく、利用する企業もそう多くありません。そこでおすすめしたいのが日本版ズームインフォと呼ばれるLeadPoolです。
LeadPoolは日本版 ZoomInfo(ズームインフォ)
Merが提供するLeadPoolは、顧客と向き合う次世代型顧客情報プラットフォームです。顧客リスト作成、顧客の詳細情報の調査、顧客管理ツール(CRM)や営業支援ツール(SFA)へのデータ入力など、インサイドセールスが活動する上で必須の業務の効率化を実行します。
LeadPoolには、500万社以上の企業データと200万人以上の決裁者をはじめとしたキーパーソンのSNS情報を保有しています。豊富なデータと最先端のテクノロジーで、アプローチから1to1アプローチまで支援します。月額2.5万円〜利用できます。ぜひお問合せください。