ZoomInfo(ズームインフォ)は、アメリカ発の営業支援ツール(SFA)です。ZoomInfo(ズームインフォ)は、世界的に知られるSalesforce(セールスフォース)と同じ営業支援ツールで、営業活動に必要な機能はほぼ網羅していると言えます。
こうした背景からズームインフォは、世界的に知られているSFAツールであるSalesforce(セールスフォース)を超えるサービスとして大きく期待されています。
この記事では、ZoomInfo(ズームインフォ)とSalesforce(セールスフォース)の違いを解説します。
1.ZoomInfo(ズームインフォ)とは
ズームインフォとは、クラウド型のSFA(営業支援)ツールです。ズームインフォを提供しているのは、ZoomInfoTechnologies LLC(ズームインフォ・テクノロジーズ)というアメリカの企業です。
2021年12月末時点で、有料顧客数は世界中に25,000社以上あり、それらの企業の中には、GoogleやAmazonなどの有名企業も含まれます。ほかに、コカ・コーラ、ウォルマート、Facebook、Slackもズームインフォを利用しています。ズームインフォを利用すると顧客情報を一元管理でき、営業効率を高められます。
ZoomInfo(ズームインフォ)の主な機能
ズームインフォには、顧客情報の自動更新や営業提案のタイミングのアラート、顧客情報の一元管理などの機能が備わっています。
顧客情報の自動更新は、ズームインフォの最大の特徴と言えるでしょう。ズームインフォのプラットフォームは、企業のサイトやニュースなどから情報を常にキャッチして更新しており、ズームインフォから得られる顧客情報は常に最新です。営業活動に必要な情報は、ズームインフォを確認すれば十分です。
また、ズームインフォでは見込み顧客の状況の変化によってアラートを通知するため、見込み顧客に対して最適なタイミングでアプローチできます。通知の際には、今連絡すべき連絡先も提供するため、見込み顧客がホットリード化したのを見逃さず、スムーズにアプローチできます。
2.Salesforce(セールスフォース)とは
セールスフォースは、世界でトップシェアを誇るSFAツールです。日本では、SMBCグループ、任天堂株式会社、セブン-イレブン・ジャパンやビズリーチなどの大手企業から中小企業まで約15万社の導入実績があります。農林水産省などの省庁での導入実績もあります。
セールスフォースの特徴は、顧客管理ができるCRM(顧客管理)ツールと営業管理ができるSFAツールを一元化している点です。営業部門だけでなく、サービスやマーケティングなどの各部門が共通して使えるのが特徴です。
Salesforce(セールスフォース)の主な機能
セールスフォースには取引先の情報管理機能が搭載されており、商談から見積り、承認などのワークフローをすべてサポートします。マーケティング戦略立案に役立つ売り上げ予測や分析機能、取引先責任者の情報管理機能なども備わっています。企業全体で利用するため、社内ソーシャルネットワークやメール配信などの機能もあります。
セールスフォースの特徴として、マルチな機能を備えたソフトウェアであることが挙げられます。
自社に合わせてカスタマイズできるため各部署で効率的に運用でき、企業の業績アップにつながります。
一方、セールスフォースの導入の際には、企業の基幹システムを更新しなければならないことが多いです。
また、利用する従業員が多くなるほどランニングコストが増えます。そのため、導入のハードルは高いと言えます。
3.ZoomInfo(ズームインフォ)とSalesforce(セールスフォース)の3つの違い
ズームインフォとセールスフォースセールスクラウドには決定的な違いが3つあります。
- 顧客情報の自動更新
- 企業情報の保有の有無
- 営業提案のタイミングをアラート
この項目では、上記について解説します。
1.顧客情報の自動更新
ズームインフォには、顧客情報を常に更新する機能があります。ズームインフォのプラットフォームは、企業のサイトやニュース、求人情報などの情報を元に更新するため、ズームインフォから得られる顧客情報は常に最新です。営業活動に必要な情報は、ズームインフォを確認すれば十分です。
また、ズームインフォには、顧客情報を分析する機能があります。優良な顧客を自動的に分析してスコアリングし、顧客がどの情報を求めているのか判断し提供する情報を変えるなどします。
一方、セールスフォースは、項目自動更新アクションにより項目の値を自動的に更新しますが、顧客情報の自動更新はできません。
2.企業情報の保有の有無
ズームインフォは14,000社もの会社情報と1億2,000万件もの個人情報を登録しています。
個人情報はアプローチの際のコンタクト先として有効です。会社情報は常に最新にアップデートされており、見込み顧客のランク付けも行います。また、見込み顧客の他社製品の導入や他社の営業担当者のアプローチの有無についても知らせます。
セールスフォースで確認できるのは、自社がすでに保有する顧客情報のみです。セールスフォースでは、自社の既存顧客や見込み顧客の情報ややりとりの履歴などの管理ができますが、新たな顧客を探すことはできません。
3.営業提案のタイミングをアラート
ズームインフォには、見込み顧客の状況に応じてアラートを通知する機能があります。通知によって、見込み顧客に対して最適なタイミングを逃さずにアプローチできます。
例えば自社商材のネット上での検索回数が急上昇した場合にニーズが高まっていると判断し、あらかじめ保存していたデータベースから今連絡すべき見込み顧客の優先順位を自動的に決定し表示します。
通知によって購入意欲が高いタイミングを逃さずに営業をかけられるため、成約率が高まります。
セールスフォースでは行動やToDoに関するアラームを設定できますが、顧客の変化に応じて自動的にアラートを通知する機能はありません。
その他の違いについて
この項目では、ズームインフォとセールスフォースの基本機能や動作環境、トレーニングやサポートについて比較し、紹介します。
機能
ズームインフォ | セールスフォース | |
機能 | ○アクティビティ・ダッシュボード ○サードパーティ統合 ○データのインポート/エクスポート ○リアルタイム更新 ○リマインダー ○リード育成 ○リード資格 ○検索/フィルター ○連絡先データベース ○連絡先管理 | ○アクティビティ・ダッシュボード ○サードパーティ統合 ○データのインポート/エクスポート ○リアルタイム更新 ○リマインダー ○リード育成 ○リード資格 ○検索/フィルター ○連絡先データベース ○連絡先管理 |
ズームインフォとセールスフォースセールスクラウドに搭載されている基本的な機能はほぼ同じです。
動作環境
ズームインフォとセールスフォースセールスクラウドはいずれもクラウド・ベースで動作します。
トレーニング・サポート
ズームインフォ | セールスフォース | |
トレーニング | ×対面 ○オンラインライブ配信 ○ウェビナー ×ドキュメンテーション ○動画 | ○対面 ○オンラインライブ配信 ○ウェビナー ○ドキュメンテーション ○動画 |
ズームインフォとセールスフォースセールスクラウドについて、トレーニングに違いがあります。セールスフォースは対面、オンラインライブ配信、ウェビナー、ドキュメンテーション、動画のすべてに対応していますが、ズームインフォは、オンラインライブ配信、ウェビナー、動画の3種類についてのみ対応します。
ズームインフォ | セールスフォース | |
サポート | ○メール/ヘルプデスク ○FAQ/フォーラム×ナレッジベース ○電話サポート ○チャット | ○メール/ヘルプデスク ○FAQ/フォーラム ○ナレッジベース ○電話サポート ○チャット |
また、サポートにつちえ、セールスフォースはあらゆる手段に対応していますが、ズームインフォはナレッジベースでのサポートを実施していません。
4.ZoomInfo(ズームインフォ)は革新的なSFAツール
ズームインフォには営業活動の現場で本当に役立つさまざまな機能が搭載されており、大きく注目されています。とはいえ、日本ではまだ情報が少なく利用する企業もそう多くありません。
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