人材派遣会社の営業職とは?仕事内容と派遣営業のメリット・デメリット

2022年5月30日

人材派遣業の職種の中で営業職は、多くの企業やスタッフと関われるやりがいのある仕事です。とはいえ、「実際に働いてみたら案外きつかった」という声もよく聞かれるのも事実です。

そこでこの記事では、人材派遣会社の営業職の仕事内容と、営業職として見たときのメリット・デメリットを紹介します。

1.人材派遣会社の営業の仕事

人材派遣会社の営業の仕事は次の3つに分けられます。

  • 新規開拓業務
  • ルート営業業務
  • マッチング業務

営業の業務内容は業界によって大きく異なります。この項目では、それぞれの業務について解説します。

新規営業

新規営業は、派遣スタッフの派遣先である新規開拓業務のことを指します。人材派遣会社の新規営業では、事前に電話でアポイントを取ってから訪問するのが一般的ですが、中には飛び込み営業を基本としている企業もあります。

新規顧客に対してヒアリングを実施し、人材派遣の活用の提案やコンサルティングをするのが主な業務です。業績が好調な企業ほど多くの人材を必要とします。そのため、企業の情報をリサーチして新たな顧客の獲得を目指します。

新規開拓営業は簡単ではなく、取引先の心をいかに掴むかがポイントになります。リサーチでは企業情報のほか、業界の状況についても調査するなど、入念な下準備が必要です。

ルート営業

すでに契約を結んでいる顧客に対するルート営業も派遣会社の営業職の仕事です。顧客の要望を聞いたり、スタッフの増員を提案したりします。顔見知りの担当者と話す機会が多く、比較的対応しやすいのがメリットです。

電話営業

電話営業はテレアポ営業のことで、新規顧客獲得を目指して企業に電話をかけ、派遣社員が必要ないか、提案します。電話の代わりに資料などを添付したメールを送って初回のアプローチをする方法も増えています。

電話営業は飛び込み営業よりも手軽なうえ、数多くの会社にアプローチできるのがメリットです。とはいえ、電話では相手の顔が見えないためコミュニケーションが取りにくく、顧客の獲得につながりにくいケースも少なくありません。そのため、新規営業と同じように、電話をかける前に先方企業や業界に対する入念なリサーチをすべきです。

派遣先企業のフォロー

派遣先企業と密にコミュニケーションを取り、派遣しているスタッフの状況を確認したり、人員を追加する必要がないか提案したりします。派遣先企業に営業担当者が訪問しないようでは、アフターフォローできず、取引先である派遣先企業に不信感をもたらす可能性があるからです。

また、派遣先と派遣しているスタッフの両方から話を聞くと、実際の職場の様子をより深く知ることができます。企業のニーズを引き出すことができれば、派遣するスタッフの増員にもつながります。

派遣先企業から、派遣しているスタッフに対する不満が出ないようにスタッフの育成もします。一方で、派遣しているスタッフが働きやすいよう、サポートしたりフォローしたりするのも仕事の1つです。スタッフの悩みや困りごとの相談に乗ることもあります。

2.派遣営業をすることのメリット・デメリットとは

派遣営業として働くことには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。この項目では具体的なメリットとデメリットを挙げて解説します。

メリット:社会人マナーが身に付く

派遣営業はほかの業種の営業職に比べ、さまざまな業界・業種の会社を訪問します。そのため、営業として経験を積みながら、社会時マナーを磨いていくことができます。多岐に渡る業界の知識が身につくのも身につくスキルの1つです。

社外の人と会うことが多い営業職にとって、身だしなみ言葉づかいのような基本的なマナーはもちろん、名刺の渡し方、傾聴の態度など、多くのスキルが自然に磨かれていきます。派遣営業の場合、直接やりとりする担当者が人事担当者のような人を見ることに長けた人であることが多いです。そうした人の反応や視線を意識して行動するため、社会人マナーがどんどん鍛えられていくのです。

営業職を通じて身につけた社会人マナーは、別の会社や営業以外の仕事に転職した際にも役に立ちます。社会人としての大きな糧となるでしょう。

メリット:営業スキルが高められる

派遣営業に就くと、法人営業の経験とスキルを積むことができます。法人営業では、商談時に、明確な利益を相手に伝えなければなりません。そのため、数字やファクトを元にした論理的思考力を身につけやすいです。

メリット:他企業との繋がりや人脈が広がる

派遣先企業の担当者は、人事担当者や管理職クラスであることが多いです。ポジション的に社内外に幅広い人脈を持っていることが多いため、仕事を通じて親しくなれば、担当者の周囲にいる多くの人と関わりを持てる可能性があります。

人脈が広がると新しい出会いが増えていくため、自ずと仕事の幅も広がっていきます。知識や知見が広がれば、課題を抱えた顧客の相談にも乗りやすくなり、的確な解決策を提案できる可能性が高まります。するとさらに関係性が深まりより厚い信頼を得られれば、新規顧客を紹介してもらえるなど好循環が生まれることもあります。

デメリット:数字が取れないとメンタルがきつい

派遣営業に限らず営業職は、数字を上げてこそ評価される仕事です。営業職は会社の業績に直結する仕事のため、契約を取ることを最優先にして仕事を進めていきます。そのため、精神的なプレッシャーが他職種より大きく、思うように契約を取れないときはつらいと感じることもあるでしょう。

企業によっては、ノルマや目標の設定値が高い、ほかの営業マンと比較される、ということもあるでしょう。メンタルの面で自信がないと、営業職を続けていくのが難しいかもしれません。プレッシャーをはねのけ、逆境にめげない強い精神力が求められる仕事です。

デメリット:人間関係の輪が広がるので、ストレスが多い

派遣営業の仕事は、人と人をつなぐ仕事のため、人間関係によってストレスを受けやすいです。

派遣営業は、社外の人間とコミュニケーションを取ることが必須です。派遣営業は派遣先企業からのクレーム対応に追われることもありますし、派遣先企業と派遣しているスタッフとの板挟みになってしまうことも少なくありません。複数の人が絡むビジネスで、人間関係を良好に保つのは非常に難しいことです。

一方社内では、契約数が伸びないことで上司からのプレッシャーや同僚との競争に悩まされることも少なくありません。社内外を問わず、人間関係によるストレスを感じやすい業務だということを知っておくといいでしょう。

3.派遣営業として営業職をスタートすることもあり?!

業界・業種が未経験でも、派遣営業としてスタートを切ることができます。未経験スタートの場合、新規開拓営業から始めることが多いです。初めての営業職が派遣営業の場合、他職種にはないメリットがあります。

段階的に営業スキルを身につけられ、キャリアの選択肢が広がる

派遣営業は、新規開拓営業、ルート営業、電話営業、アフターフォローを担当します。未経験の場合、新規開拓営業から始まり、契約につながった顧客に対してルート営業やアフターフォローを進めていきます。新規開拓の際には電話営業やメール営業の経験も積めるため、段階的に、さまざまな営業業務のスキルを身につけられるのが魅力です。それぞれの営業手法にマッチする顧客管理、案件管理などのビジネススキルも身につけやすいです。

自分がどの営業業務に向いているのか、どの営業業務を続けたいのか、経験を元に判断できるため、自分に最適なキャリアを選択できます。

数字やノルマが低く、精神的なストレスをあまり受けずに業務に取り組める

新規開拓営業と聞くと飛び込み営業をイメージしがちですが、近年の人材サービス業界ではコンサルティングと同時に行う計画的な営業が重要視されています。そのため、飛び込み営業のような泥臭いイメージの営業活動をすることはほとんどありません。

また、人材サービス業界では、数よりも質を重視する傾向があります。好調な企業とそうでない企業が明確な昨今では、好調な企業に対してピンポイントで営業をしていかないと結果につながりにくいからです。

営業職が自分に合っているか見極める期間になる

営業職に向いているのは、メンタルが強く、ポジティブな人だと言われています。また、営業職と言っても、新規開拓中心の会社もあれば、ルート営業が中心の会社もあり、業界によって進め方はさまざまです。

派遣営業の場合、新規開拓、ルート営業、顧客フォローなど、営業の業務と言われている仕事をすべて経験できるため、そもそも自分が営業に向いているのか、営業職の中でもどの職種が自分に合っているのか、見極めることができます。

営業職に就くことを迷っている、どの営業職が自分に向いているのか決めかねているなら、まずは派遣営業として新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

4.派遣営業はあらゆる営業業務を経験できる貴重な営業職

派遣営業は、新規開拓営業、ルート営業、電話営業、顧客のアフターフォローと、あらゆる営業業務に携われる仕事です。業務が多岐に渡るからこそ、顧客管理は非常に重要です。商談や雑談の中で交わした何気ない会話から、取引先の課題を見つけ、アップセルにつなげていくことも営業の重要なミッションです。

また、派遣先企業の担当者は人事担当者や管理職クラスであることが多く、仕事を通じて信頼を深めることができれば、周囲にいる多くの人と関わりを持ち、人脈を広げていける可能性もあります。派遣営業にとって、顧客管理ツール(CRM)や営業支援ツール(SFA)の活用は非常だと言えるでしょう。

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