顧客を訪問したり対面したりする機会が多い営業職にとって、相手に好印象を抱いてもらうことは大切な要素です。特に、第一印象を左右する身だしなみは非常に重要です。男性同様、女性の営業職もスーツを着ることが多いですが、アクセサリーなどの選択肢もあるため、迷うことも多いでしょう。
そこでこの記事では、女性の営業職の方が服装について気をつける点や注意すべき点について解説します。知識があれば、ビジネスシーンに合う服装を心がけることができますので、ぜひ役立ててください。
1.営業職の女性が服装に気をつけるべき理由とは
顧客との商談や打ち合わせをスムーズに進めるために、できるだけ好印象を与えられるよう服装に気をつけるべきです。営業職にとって、顧客と会うときの第一印象はとても大切です。
ビジネスシーンで時折耳にする言葉の1つに「メラビアンの法則」があります。メラビアンの法則とは、人同士がコミュニケーションする際、話してのどのような情報が機器店の印象に影響するかを実験したものです。その結果、視覚情報55%、聴覚情報38%、言語情報7%という割合で、影響を与えていることを示した心理学上の法則です。
メラビアンの法則は、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱し、「3Vの法則」「7-38-55ルール」などと呼ばれることもあります。
メラビアンの法則では、人は目、耳、言葉の情報を元に相手の印象をわずか7秒ほどで決めてしまうと言われています。初対面の相手を含め、人と会う機会が多い営業職では、第一印象で与える印象が非常に重要なため、服装に気をつけたいです。
2.これだけは知っておきたい女性営業職の服装ポイント
清潔感
第一印象では清潔感が大切です。メラビアンの法則からも、常に人と接することが多い営業職では、第一印象で重要な要素である清潔感を与えられる服装を選ぶべきです。
スーツを選ぶときには、夕方になってもシワがつきにくい素材のものや、汚れが落としやすいものを選ぶといいでしょう。最近では、自宅で洗える素材を使ったスーツもあります。こうしたお手入れしやすいスーツを選ぶと、清潔感を維持できます。
動きやすさと着心地の良さ
服装によって動きやすさや着心地の良さが変わります。どんなに見た目がよいスーツでも着心地が良くなければ、動きにくさや不快感があるため、業務に集中しにくくなります。肩こりなどの体の疲れにも繋がります。動きやすさや着心地の良さを大切にした服装を選べば、商談にも集中しやすいです。
機能性が良い
仕事の日には必ずと言っていいほど着るスーツは、機能性も重要です。シワになりにくい、伸縮性に優れるなど、素材そのものの機能性はもちろん、ポケットの位置も重要です。名刺入れやボールペンなど愛用品を取り出せるような機能性も重視しましょう。内ポケットにスマートフォンが入る、着ていて肩こらないなども重要なチェックポイントです。
機能性の高いスーツとそうでないスーツとでは、仕事のしやすさが格段に違います。使い勝手の良さを確認してから買うといいでしょう。その際、1ジャケットに対して2スカートや2パンツがセットになっているものを選ぶと長く愛用できます。ジャケットよりもスカートやパンツのほうが、消耗が早い傾向があるからです。
営業先に合った服装
営業職が服装を選ぶ際には、自社はもちろん、営業先の雰囲気に合っているかどうかも大切にしましょう。
堅い雰囲気の会社にオフィスカジュアルで訪問するのは「ビジネスマナーがなっていない」と思われる可能性がありますし、ラフでカジュアルなオフィスにフォーマルなスーツで訪問すると、商談時の雰囲気がぎこちなくなる可能性があります。
相手先の業種や社内の雰囲気によって、訪問時に最適な服装は異なります。初めての訪問の際には、営業先の情報を事前に確認してから服装を選ぶといいでしょう。
金融関係や病院、学校などであれば、ネイビーやブラックのスーツを選び、カッチリとした雰囲気にまとめるといいでしょう。
オフィスカジュアルを推奨している企業が多い広告やアパレル、IT企業などでは、ビジネススーツでは堅苦しい印象を与えてしまうかもしれません。そういった企業を訪問する場合には、顧客の社内の雰囲気に合わせた服装を選ぶことをおすすめします。
建築現場や工場のような場所を訪問する場合、パンツスタイルを選んだり、ローヒールやフラットシューズを選んだりすると安心です。
顧客との関係性や業界、訪問先を考えて判断しましょう。
女性らしさを感じさせる小物
派手な小物やアクセサリーは、悪い印象を与えかねません。小物やアクセサリーを選ぶときには、取引先に好印象を与えられるかどうかを第一に考え、落ち着きのある女性らしいデザインのものがおすすめです。
とはいえ、近年では、女性も動きやすい靴で仕事できるような働きかけが生まれるなど、世の中の考えや流れが変化しています。小物を選ぶときには、時代の流れに合わせて柔軟に対応するといいでしょう。
3.【服装】営業で相手の印象を良くする女性営業の基本ルール
社会人は服装を自由に選べるとはいえ、マナーから外れず、相手の印象を良くするための基本ルールを知っておきたいですよね!
この項目では、女性の営業職が服を選ぶ際、相手に好印象を与えるための基本ルールを3つ挙げて紹介します。
自分の体型に合ったサイズ感
スーツは体に合ったサイズのものを選びます。サイズが合っていないと、だらしなく見えてしまい、仕事に対してもだらしないような印象を与えかねません。体型維持を心がけていても、年齢を重ねると少しずつ体つきが変わっていきます。スーツはその時の自分の体型に合うものをそろえることをおすすめします。
スーツを選ぶ時のサイズ感は、次を目安にするといいでしょう。
- ジャケットの着丈…ヒップが隠れる程度
- ジャケットの袖丈…シャツの袖が1cmほど出る程度
- パンツの裾丈…靴のアッパーに軽く触れる程度
- スカート丈…立っているときに膝が半分隠れる程度
季節と気温に応じた素材
スーツの素材は、季節に合わせて選びます。暖かくなっているのに冬物のジャケットを着用していると垢抜けない印象になります。季節の移ろいとともに、素材を変えていくようにしましょう。
夏場は汗をかくため、消臭効果や吸湿性がある素材を使ったシャツやブラウスを選ぶといいでしょう。サマーウールやリネンのような風通しのよい素材のスーツを選ぶのもおすすめです。裏地がないジャケットや、七分袖のジャケット、足首が見えるクロップド丈のパンツもおすすめ。手首や足首が見えるとコーディネートに抜け感が生まれ、印象がさわやかです。
冬は、ウールやツイードのような素材のスーツがピッタリです。ハイゲージニットをインナーにするのも保温効果が高くおすすめです。
職種や社内の雰囲気に合ったスーツスタイル
女性の営業職は、男性よりも色や柄の選択肢が多いです。ベージュやオフホワイトなどのスーツもありますが、女性の営業職がスーツを選ぶ際にはベーシックカラーを選ぶと無難です。
顧客によって社風や拝見が異なりますが、ブラックやネイビー、グレーといったベーシックカラーなら、どんな社風にも馴染みやすいです。サイズ感や素材にこだわって選んだベーシックカラーのスーツなら、きっと、安心して商談に挑めます。
4.女性営業の服装で注意するべきこと
この項目では、服装を選ぶ時に注意すべき点やNGなコーディネートについて、解説します。
カジュアル感を出しすぎない
デニムやTシャツなどのカジュアルアイテムは、いくら清潔感や落ち着いた雰囲気があっても避けるべきです。特にデニムは、ビジネスの場での着用を避けたほうがいいです。
とはいえ、オフィスカジュアルの場合、会社によってルールが大きく変わることもあれば、暗黙のルールが存在することもあります。不安が残る場合、服装に関するルールを同僚に確認することをおすすめします。
清潔感が良くないことはしない
スーツはケアを怠るとシミやシワの原因となり、生地が劣化し、清潔感がなくなっていきます。営業担当者にとって、服装から感じる清潔感が第一印象を左右します。夏、汗がしみこんだスーツをそのままにしておくと、シワやニオイの原因になります。
スーツを清潔感がある状態に保つには、日々のケアが重要です。シワを取ったりテカリ対策をしたり、必要に応じてクリーニングに出したり、清潔感を保つようにしましょう。
派手な小物やアクセサリーの身に付け方には注意
派手な小物やアクセサリーは、顧客が抱く常識とかけ離れてしまう可能性があるため、身につける際には注意が必要です。気をつけないと悪い印象を与えることになり、場合によっては営業成績にも関わってくるかもしれません。
5.女性が営業職で服装に迷ったら、おすすめメーカー
UNIQLO
カジュアルファッションのイメージが強いユニクロですが、ビジネスシーンにも対応できる質のよいアイテムが数多く揃います。
オンラインストアを見ると、セットアップ可能なアイテムにはアイコンがついているのでビジネスシーンで使えるアイテムを選びやすいです。ジャケットやスカート、パンツのほか、インナーとして使えるシャツやカットソーなども含めて手が届きやすい価格なのも魅力です。
ZARA
ZARA(ザラ)はスペイン発祥のファッションチェーンです。トレンドを意識した豊富なラインナップの中にはスーツもあり、多くの女性がビジネスシーンでも活用しています。
スタイリッシュでデザイン性が高いため、キレイめなスーツスタイルが可能です。オンでもオフでも着られるため、コスパがいいのも魅力です。きちんとしながらもトレンド感のあるコーデを楽しめるため、ワンランク上のスーツライフを送れます。
THE SUIT COMPANY(ザ・スーツカンパニー)
THE SUIT COMPANYは、幅広い世代のビジネスパーソンに指示されているスーツブランドです。
「紳士服の青山」を展開する紳士服販売チェーン大手が運営しており、ベーシックなアイテムからトレンド感のあるアイテムまで豊富にそろいます。低価格でありながら高級感にこだわりたい方におすすめのスーツブランドです。
AOKI
紳士服での知名度が高いAOKIですが、レディースアイテムも豊富なラインナップで展開しています。ビジネスシーンで使えるジャケットとボトムのセットアップからフォーマルまで、幅広くそろえています。
自宅で洗えるスーツ、楽な着心地で一日中着ていても疲れにくいセットアップ、化粧汚れがつきにくく落ちやすいシャツなど、機能性が高いアイテムが豊富なのが特徴です。毎日のようにスーツを着る営業職なら、シーズンごとにチェックしたいブランドです。
6.営業職の女性は外見を見直すことによって、結果も変わる
営業職は、第一印象で好印象を抱いてもらうことがとても重要です。男性も女性も、営業職はスーツを着ることが多いため、印象のいいスーツの選び方や着こなしを知っておくと、いいでしょう。
スーツを選ぶ時には、清潔感はもちろん、品位やセンスが感じられる、落ち着きがあるか、重視しましょう。また、次に会うとき同じ服装にならないよう、手帳や商談の記録に、その日の服装やコーディネートを記録しておくのもおすすめです。
記録には、顧客管理ツールであるCRMを活用するのもおすすめです。
Merが提供するエストニア発の顧客管理ソフト「pipedrive」は、リードや案件の管理、顧客とのやりとりの追跡、タスクの自動化、分析とレポート機能など、営業活動を支援するための機能を数多く搭載しています。商談メモとして服装を記録しておくと、前回の履歴から把握できるのでおすすめです。
pipedriveには4つのプランがあります。どのプランも初期費用0円、年間払いの場合、月額1,500〜6,000円/1ユーザーで利用できます。14日間のフリートライアル期間を設けており、使いやすさを確認してから導入できます。