顧客管理ツールは数多くあり、新しいツールや新しい機能が次々に生まれています。たくさんある中から自社に最適なものを選ぶのは、今や至難の業だと言えるでしょう。
この記事では、顧客管理ツールを20個を厳選して紹介します。また、顧客管理ツールを比較する際のポイントも紹介します。この記事が、自社に最適な顧客管理ツールの比較検討のきっかけになれば幸いです。
顧客管理ツールとは
顧客管理ツールとは、顧客の情報を集約・管理する専用のツールのことを指します。顧客の属性などの基本情報のほか、商談や購入の履歴、購買履歴なども管理します。顧客管理ツールは、顧客との関係性の維持や向上を目的に開発されていることがほとんどで、顧客管理ツールに蓄積した顧客情報を分析し活用することで、営業活動やマーケティングに役立てることができます。
顧客管理ツールの主な機能
顧客管理ツールの主な機能として、以下の4つがあります。
- 顧客情報管理
- 営業支援
- マーケティング支援
- カスタマーサポート
それぞれについて解説します。
顧客情報管理
顧客管理ツールが機能するために必要な顧客の基本情報を管理する機能です。
自社商品の購入履歴がある顧客について、次のような情報を管理します。
- 顧客の氏名
- 住所
- メールアドレス
- 電話番号
- 家族情報
- 紹介者情報
- 商談履歴
- 問い合わせ履歴
- 見積書の作成状況
- 購買履歴
- 金融情報
営業支援
顧客管理ツールには、商談開始から成約までのプロセスを可視化する営業進捗管理機能が搭載されているものが少なくありません。顧客管理によって、顧客にとって最適なタイミングでの連絡や訪問ができるようになります。担当者が変更になってもその顧客に対する営業プロセスを把握しやすいため、顧客にストレスを与えることなく営業活動を進められます。
マーケティング支援
顧客管理ツールの中には、複数のチャネルにて収集した顧客情報を統合し、マーケティング支援に活用できる機能を備えるものがあります。年齢や性別などの基本情報をはじめ、居住地や商品の購買履歴などの情報を管理・分析することによって、顧客のニーズに最適なアプローチや情報提供をしやすくなります。
CRMに蓄積した顧客情報をもとに、購買確率のスコア化や、ターゲットごとに効果的なマーケティング施策のレコメンドなども可能です。また、外部システムと連携することによって、いわゆるOne to Oneマーケティングの実践も可能になります。
カスタマーサポート
カスタマーサポートは、企業の利益の向上を目指すのに非常に重要な役割を担います。商品購入後あるいはサービス提供後の顧客からの問い合わせに対応するスピード感と質は、非常に重要です。
顧客管理ツールによって取得できる情報は、商品の購買履歴のような単調なデータだけではありません。顧客からの問い合わせ内容なども一元管理し蓄積することで、質の高いカスタマーサポートを実現できるでしょう。商品やサービスへの問い合わせ情報が蓄積されればされるほど、顧客からの問い合わせによりスピーディに対応できるようになり、スムーズに解決できるようになっていくでしょう。
おすすめ顧客管理ツール【20選】
この項目では、おすすめの顧客管理ツールを20、紹介します。箇条書きで紹介しますので、特徴をつかみやすいです。
1.Lead Pool
- インサイドセールスの業務効率化に特化
- リスト作成、顧客詳細情報の調査、CRM / SFAへのデータ入力を効率化
- キーパーソンのSNS情報の一覧を取得できる
2.Hubspot
- インバウンドマーケティングに強み
- 顧客管理ツール(CRM)を無料提供
- 自社の成長に合わせて料金プランを選べる
3.Zoho 顧客管理ツール
- コストを抑えながら導入できる
- 45以上あるアプリの中から必要なものを選んで導入できる
- レポート作成や顧客へのフォローメールの送信などを自動化する
4.Salesforce Sales Cloud
- 顧客情報管理と案件管理を両立できる
- インサイドセールス、フィールドセールスが顧客情報と営業情報を共有できる
- 商談状況の可視化と外出先からの顧客情報や商談状況の把握が可能
5.Salesforce Essentials
- Sales Cloudの中小企業・スタートアップ向けプラン。ユーザー数は10人まで
- 低価格なのに高い営業パフォーマンスを実現できる
- 煩雑な設定は必要なし
6.eセールスマネージャーRemix Cloud
- 純国産の顧客管理および営業支援ツール
- 集客、案件と顧客管理、アフターフォロー、分析まで情報を一元管理
- 計測と改善を繰り返しながら利益につながる仕組みを作る
7.GENIEE SFA/CRM
- 会社情報と担当者、案件、タスク、活動履歴などを紐づけて一元管理する
- 直感的に操作できるUI/UXを採用しており1〜2か月で使い始められる
- 低価格なため導入しやすいうえサポートが手厚く、定着率は99%を誇る
8.Synergy!
- 既存の外部データベースはもちろんExcelの管理データと連携可能
- 無駄な機能をそぎ落とした操作性のよい管理画面だから使いやすい
- セキュリティが堅牢で、外部からの防護のほか持ち出しを防ぐ機能も搭載
9.BALES CLOUD
- インサイドセールス向けの顧客管理ツール
- メールの開封、クリックを検知できる一括メール配信機能を搭載
- ダッシュボード機能やレポーティグ機能で膨大な営業活動データを可視化する
10.commmune
- カスタマーサクセスに必要な機能がすべて備わる
- ノーコードで顧客コミュニティを構築・運用できる
- 顧客の分析、コミュニケーション、サポートをcommmune内で実現できる
11.Mazrica Sales(旧Senses)
- 入力の自動化とAIが営業プロセスを支援する
- リモートでも円滑に進むよう、案件ボードで営業担当者の進捗状況を直感的に共有できる
- OCR機能がありモバイルからのデータ入力がスムーズ
12.楽テル
- コールセンターやヘルプデスクの電話対応業務をサポートする顧客管理ツール
- 顧客満足度向上、人件費削減、スーパーバイザーの負担軽減につながる
- テンプレートがありすぐに使えるが、カスタマイズ性が高く使いながら改善していける
13.UPWARD
- 地図をベースにしたモバイル利用が前提の顧客管理ツール
- 地図上のピンの色やサイズで訪問の優先度を見える化。現在地付近の顧客を知らせる機能も
- 滞在時間の自動検知、オート電話記録、報告業務のテンプレ化により報告業務の簡易化を実現
14.AnyX
- ECに特化した会話型顧客管理ツール
- 複数のECチャネルの顧客情報を一元管理し、業務効率化と機会ロス削減につながる運用を可能に
- チャット接客、EC特化型CRM、フルフィルメント品質向上を通じて、タッチポイントにおける体験価値を高め、リピーターの増加を図る
15.カスタマーリングス
- EC、BtoCの売上アップに役立つ顧客管理ツール
- 顧客データの統合から分析、セグメント、分析、アクション、管理をノーコードで実行できる
- 分析データをもとにした施策実行まで一元化
16.SALES GO ISM
- 顧客台帳、インサイドセールス管理、企業データ、営業支援(SFA)機能を融合したツール
- 全国60万社のデータベースがあり、正確な企業情報の補完と名寄せクレンジングが可能
- 既存の顧客管理ツールとの連携が可能。SalesforceとHubspotとはリアルタイムでのデータ連携ができる
17.SALES GO DATA
- ターゲットリストの購入から属性情報追加、名寄せまで顧客情報のマネジメントをサポート
- 手元にある顧客情報をインポートするとデータのクレンジング・マージができ、分析の精度向上につながる
- オリジナルラベルにより詳細なアプローチ戦略設計を実現できる
18.MOTENASU
- CRM/MAツールのため顧客管理とマーケティングオートメーションを実行できる
- SQLなどについての専門的な知識がなくてもシナリオ設定が可能
- 既存の基幹システムと連携がスムーズ
19.サスケ
- 商談前のリードの導入意欲を高めることに特化したツール
- アウトバウンド営業に最適
- インサイドセールス担当者の声から生まれた90以上の機能により、リードデータの一元管理が可能
20.monday.com
- リード管理、取引管理、営業プロセスの可視化、販売後の顧客管理を一元管理
- Slack、Gmailなど多種多様なアプリと連携可能
- 料金プランは無料プランを含めて4種類あり1ユーザーあたり月額0〜2,700円。このほかエンタープライズもあり
顧客管理ツールを導入する際の比較ポイント
顧客管理ツールを導入する際に必ず比較したいポイントは次の3つです。
- 価格
- 機能
- サポート体制
それぞれについて解説します。
価格
顧客管理ツールを導入する際、導入時にかかる初期費用と毎月あるいは毎年かかるランニングコストについて検討すべきです。会社として、イニシャルコストとランニングコストに充てられる金額を算出した上で、コストと機能のバランスをみて製品を選びましょう。その際、顧客管理ツールの導入によって生じるコストと成果を比較し、費用対効果に見合わない結果にならないように注意します。
顧客管理ツールには、クラウド型とオンプレミス型のものがあります。コストを抑えたい場合は、クラウド型の顧客管理ツールを選ぶといいでしょう。クラウド型の顧客管理ツールの多くがアカウント数に応じた従量課金のため、ツールを使用する人数分のみ費用が発生します。
また、クラウド型の顧客管理ツールの場合、社内にサーバーを設置する必要がありません。そのため、オンプレミス型に比べて初期費用と保守費用がかからずに済みます。
機能
顧客管理ツールは、選ぶツールによって機能もサービス内容も異なります。自社が抱える課題の解決に必須の機能やサービス面とコストとのバランスを見極めて、導入を検討するようにしましょう。
自社が解決したい課題が明確になっていれば、自ずと必要な機能も明確になるでしょう。そのうえで、各ツールの機能や強みを比較します。
サポート体制
サポートの品質も重要なポイントです。システム側からのサポートを期待できるかをしっかり確認しましょう。不明点をすぐに解決できるようなサポートがないと、使いにくさにつながり、本来の目的が達成できないかもしれません。
新しいシステムは、導入後、思いがけないトラブルが発生することがあります。そのような時にどの程度のサポートが期待できるか、確認します。技術面以外のサポートがあるかもチェックしておきましょう。
まとめ:自社の導入目的を明確にしたうえで顧客管理ツールを比較しよう
顧客管理ツールを導入する際には、自社の課題や導入目的を明確にしてから、各顧客管理ツールの機能を比較することが重要です。顧客管理ツールの特徴やコストから自社の課題解ができるか、費用対効果に見合うかを判断基準に、自社に最適な顧客管理ツールを選びましょう。
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- 顧客情報の調査とリスト化に時間がかかる、
- 決裁者やキーパーソンにリーチできない
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