パッケージ型CRMとは?おすすめ3選とメリット・デメリットを解説

パッケージ型CRMとは?おすすめ3選とメリット・デメリットを解説

CRMは「Customer Relationship Management」の略です。日本語では、顧客関係管理と訳せます。

近年は顧客ニーズが多様化しており、不特定多数の人をターゲットとした販売手法ではなく、顧客のニーズに合う商品やサービスの提供が求められています。このことから、顧客一人一人に合わせたマーケティング施策の立案が重要とされています。その際、大いに役立つのが、顧客情報を管理するCRMツールです。

この記事では、パッケージ型のCRMツールについて解説します。おすすめのパッケージ型CRMも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

パッケージ型CRMとは

パッケージ型CRMとは、ソフトウェアを購入して自社のサーバーやPCにインストールして使うCRMツールです。

似た形式のCRMツールにオンプレミス型があります。オンプレミス型はサーバーから構築することが多いですが、パッケージ型は自社のサーバーまたはPCにインストールします。ライセンスを購入すれば利用できるため、サーバーを新たに構築する必要がない企業に向いています。

おすすめのパッケージ型CRM3選

この項目では、パッケージ型CRMのうちおすすめを3つ、紹介します。

  • Sales Force Assistant
  • Dynamics 365
  • GRMarketing

Sales Force Assistant

引用:Sales Force Assistant

Salesforce Assistantは、AIを搭載しているCRMツールです。クラウド型とオンプレミス型から選んで導入できます。

案経営業型、ルート営業型、案件・リピートサイクル型など営業タイプ別に6製品あり、用途や目的、自社の課題に応じて選べます。加えて、AIが秘書のような役割を果たすアシスタント機能があることに注目すべきです。営業担当者に必要な情報をタイムリーに伝え、営業業務の質の向上につなげます。

Sales Force Assistant

Dynamics 365

引用:Dynamics 365

Microsoft dynamics 365は、Microsoft社が提供するCRMツールです。Word・Excelでこれまで作成してきたファイルをそのままCRMに紐付けることができるなど、Microsoft製品を日常的に利用している場合、導入のハードルが低く感じられるはずです。追加ライセンスを取得する必要もありません。

Dynamics 365は、クラウド型とパッケージ型から選んで導入できます。クラウド型のみ振込機能やヘルプ機能があるなど、多少機能の違いがあるため、吟味して選びましょう。

Dynamics 365

GRMarketing

引用:GRMarketing

GRmarketingは、CRMとSFAの両方をバランスよく備えたツールです。顧客管理、案件管理のほか、月次決算やグラフの出力機能、見積書・請求書作成機能などを備え、営業活動に関する事務作業の効率化が見込めます。管理者は予実管理がしやすくなり、営業担当者はコア業務に集中できる時間が増えるでしょう。

GRmarketingは初期費用が無料、月額料金は5,000円〜利用できます。申し込みから1週間後には利用できるスピーディさも魅力です。

GRMarketing

パッケージ型CRMを導入するメリット

パッケージ型CRMを導入するメリットは以下の5つです。

  • スピーディに導入できる
  • 性能が安定している
  • ネットにつながらなくても利用できる
  • セキュリティ面で安心
  • 長期で利用すると安価

それぞれについて解説します。

スピーディに導入できる

パッケージ型CRMの場合、ソフトウェアをサーバーやPCにインストールすれば使用できるため、あっという間に導入できます。

性能が安定している

パッケージ型CRMは、安定した機能性が魅力です。販売実績が豊富で、さまざまな業種の企業に導入されているのがその証拠と言えます。加えて、ベンダーのサポートが手厚いのも特徴です。個別の不具合や脆弱性にも柔軟に対応してくれることが多いため、安心できるでしょう。

ネットにつながらなくても利用できる

パッケージ型CRMはインストールして利用するため、ネットが繋がらない場合も利用できます。

オフラインで利用するため、ネットが混雑してアクセスが不安定な場合も、影響を受けにくいです。インターネット回線が遮断され長期に渡り復旧が見込めない場合、クラウド型では顧客情報の閲覧すらできませんが、パッケージ型なら顧客情報を確認できるため、メールではなく電話を使って連絡を入れるなど、ネットを利用しない対処法を取ることができます。

セキュリティ面で安心

パッケージ型CRMはオフラインで利用できるため、セキュリティ面でも安心です。オンライン上にデータを保管する場合、不正アクセスや情報流出の懸念があります。

個人情報の流出は企業の信頼を失墜させるため、企業にとっては大きな懸念材料です。クラウド型の場合、自社でできる対策は限られます。パッケージ型CRMの場合はオフラインで利用できるため、セキュリティ面でのリスクが低いです。その点でパッケージ型CRMを選ぶ企業は少なくありません。

長期で利用すると安価

パッケージ型CRMの場合、一度購入すれば継続して利用できます。

クラウドサービスを利用するメリットは、インターネットにつながりさえすればどこでも利用でき、機器導入の必要がなく、導入コストが安価なことです。しかし、クラウド型の場合、月額(年額)で従量課金が基本のため、長期間使うほどランニングコストがかかります。また、利用するアカウント数によって料金が変わることが多いです。

パッケージ型を選べば、ランニングコストを抑えながら長期運用できる可能性が高いと言えるでしょう。

パッケージ型CRMを導入するデメリット

パッケージ型CRMを導入するデメリットは、主に以下の3つです。

  • 自社に合わせたカスタマイズがしにくい
  • 社内以外での利用が難しい
  • 導入コストがかかる

それぞれについて解説します。

自社に合わせたカスタマイズがしにくい

一般的にパッケージ型ソフトは、標準的な業務に合わせた機能が備わっています。自社の独自業務に必要な機能をすべて備えていないことが多いです。搭載されていない機能を使いたい場合は別途カスタマイズが必要なため、追加費用がかかることがほとんどです。

自社に合わせてカスタマイズしたい場合、オンプレミス型を選ぶか、クラウド型のうち機能のカスタマイズが可能なものを選ぶといいでしょう。

社内以外での利用が難しい

クラウド型の場合、インターネットに接続できれば、どこにいても利用できます。しかし、サーバーやPCにインストールして利用するパッケージ型の場合、社内ネットワークに接続していないと利用できないことが多いです。

営業担当者が移動時間などを利用して更新したくても、実現しにくいです。CRMは、多くの顧客情報を蓄積してその真価を発揮します。運用のしやすさにおいては、クラウド型に軍配が上がるでしょう。

導入コストがかかる

パッケージ型やオンプレミス型の場合、自社にデータベースやサーバー機器を設置する必要があり、初期導入コストがかさみます。導入費用が安価なクラウド型CRMに比べ、初期費用が高くなる傾向にあります。

もしも導入コストや初期コストを抑えたいと考えているなら、クラウド型のCRMがおすすめです。また、テレワークや在宅ワークを推奨している企業の場合、ネット回線さえあればどこにいても接続できるクラウド型CRMがおすすめです。

リモートワークに対応するならクラウド型がおすすめ

パッケージ型CRMは、初期コストこそかかるものの、長期的に利用すればコストを抑えて運用し続けることができます。セキュリティの面でも安心感があります。

とはいえ、社内以外での利用が難しいため、リモートワークに対応するならクラウド型CRMを選ぶといいでしょう。外出することが多い営業スタイルの企業なら、移動時間などを利用して顧客情報を入力できるため、運用が定着しやすいのもメリットです。

pipedriveは、世界10万社以上が導入しているクラウド型のCRM/SFAツールです。pipedriveは、リードや案件の管理、顧客とのやりとりの追跡、タスクの自動化、分析とレポート機能など、顧客管理に役立つ機能を数多く搭載しています。

商談の進み具合や商談結果を可視化でき、データを整理して管理しやすいため、失注の削減につながります。モバイルアプリもあり、タスクのチェックや案件確認、更新などの必要な操作をどこにいても行えます。また、メールやカレンダーなど、今使っているグループウェアと双方向同期できるため、入力の負担を軽減できます。

pipedriveには5つのプランがあります。どのプランも初期費用0円、年間払いの場合、月額1,800〜11,000円/1ユーザーで利用できます。14日間のフリートライアル期間を設けており、使いやすさを確認してから導入できます。まずは無料トライアルを活用し、使い勝手を確認してから導入をご検討ください。