コロナ後、各社の営業スタイルは大きく変わりました。オンラインミーティングが当たり前になり、画面越しに顧客と商談をする機会が増え、従来の営業フローから新しい形を模索し始めた企業も多いと思います。
そんな中、営業DXなるキーワードも様々なウェビナーで叫ばれるようになってきましたが、今までと異なる手法に戸惑っている企業も多いのではないでしょうか?
今回は、訪問型の営業スタイルの時は当たり前のようにあった名刺交換に焦点を当てて、このアナログ情報を如何に手間なくデジタル化するかの具体的な手法を解説したいと思います。
今更名刺?とも思う方もいらっしゃるかもしれませんが、コロナが落ち着きをみせ、訪問営業もコロナ下より増えるかもしれません。オンライン名刺交換なるものがスタンダートになるかもしれません。知っておいて損はないのではないでしょうか?
名刺管理アプリは何を選ぶ?無料ツールでも対応可能!?
まず名刺管理アプリ。これは必須と言っても過言ではないです。せっかく交換した名刺情報、お山にしておくにはあまりに勿体ないです。とはいえ入力するのは手間ですよね。そこで登場するのが名刺管理アプリです。名刺というアナログデータを一瞬で(それは言い過ぎ)デジタルデータに変換してくれます。おそらくもうほとんどの方が名刺管理アプリくらい知っているよ!という方々ばかりだと思いますので、名刺管理アプリについての説明は飛ばします。もしあまりイメージが沸かない方はSansanさんのCMをご覧ください。ざっくりこういうことかーとイメージがつくかと思います。
今回は、数多くある名刺管理アプリの中から、予算を掛けれる企業さん向け、あまり予算を掛けれない企業向けそれぞれへの、CRM/SFAとデータを連携する前提で、おすすめを記載していきます。(完全に独断と偏見です)
予算を掛けれる企業さんは・・・
ずばりSansanです。名刺管理アプリとしての機能が優れているのはもちろんですし、各種CRMとの連携も豊富です。
とはいえ、最近はまだSansanが連携していない素晴らしいサービスをご利用されている企業さんも増えてきているので、今回はそういった場合の連携方法を解説します。
題材として、世界179ヵ国10万社以上で利用されているCRM/SFA「pipedrive」を例に解説していきます。
連携するにはiPaaSと呼ばれるサービス同士を統合してくれるサービスを使います。今回はZapierというiPaaSを使用します。
Zapierは特定のサービスのアクションをトリガーに他のサービスもしくは機能に対してアクションを行ってくれます。今回のケースでは、
①Sansanに新しく名刺情報が登録された(これをトリガーとします)
②pipedriveで組織(会社)を検索、該当がない場合は新規作成
③pipedriveで人物を検索、該当がない場合は新規作成
というオートメーションを組めば、Sansanで新しい名刺を登録するたびに自動でpipedirveの情報が更新されます。
またこういった自動化するサービスって高いんでしょ?というお声をよく聞きますが、めちゃめちゃ安いです。
あまり予算を掛けられない企業さんは・・・
続いて、あまり予算を掛けられない企業さん向けの解説です。弊社もスタートアップですが、月々のランニングコストは可能な限り抑えたい。。。というのが正直なところという企業さんも多いのではないでしょうか?ボディーブローのように効いてくるランニングコスト、、、業務の効率化はしたいけど、予算は限られている。。。そんな時は、こちらの名刺管理アプリを活用しましょう!
myBridge名刺管理はスマホにおまかせ!撮影するだけで名刺を正確にデータ化、いつでもどこでもラクラク検索!サクッと名刺管理、myBrijp.mybridge.com
LINEさんが提供する名刺管理アプリです。個人的にいくつもの名刺管理アプリを試しましたが、認識率も高く使い勝手もいいです。しかも無料です。ありがたい。
CRMやSFAに取り込む方法を記載していきます。(今回はGoogle利用ユーザー向けです)
①まずはアプリをインストールします
②アプリをインストールしたら必要であれば、共有名刺帳を作成します。(社内メンバーと共有したい時など)
myBridgeの「共有名刺帳」社内で名刺を共有し、みんなで管理しましょうpage.mybridge.com
③アプリ右下のメニューから端末の連絡先に保存を選択します。
④Google連絡帳をクリックします
⑤Googleの連絡帳に自動保存をONにし、接続先のアカウント情報を入力します。(連携させたいメールアドレス)そして保存オプションを設定をクリックします。
⑥連絡先に保存する名前を選択します。
⑦ラスト!名前を選択して完了!!
これでmyBridgeに登録された情報が自動でGoogle連絡帳(コンタクト)に登録されるようになりました。このままではまだ接続したいサービスとのデータ連携ができませんので、先程ご紹介したZapierを使い、データを自動で連携していきます。
①Google contact(連絡帳)で新しいもしくは更新された連絡先がある場合
②指定のサービスで組織(会社)を検索、該当がない場合は新しく作成
③指定のサービスで人物を検索、該当がない場合は新しく作成
以上で、例えばSalesforceでもHubSpotでも名刺情報の同期が可能となります。
余談(宣伝)ですが、pipedriveはGmailやGoogleカレンダー、Google contactと双方向同期が可能なので、上記のようにZapierを使って自動化を組まなくても、Google contactにさえ名刺情報を連携できれば自動で同期がされます。導入しやすい価格帯なので、これからCRM/SFAの導入を検討されている企業にも、入れ替えを検討している企業にもおすすめです。
最後に・・・
今回は名刺管理アプリを活用して、アナログデータをデジタル化し、自動でCRM/SFAに連携する方法をご紹介しましたが、こういった業務の自動化はiPaaSと呼ばれるツールを活用することで割と簡単にNoCodeで行えます。他にもミーティングリンクからカレンダーに予約が入ったらzoomリンクを発行して通知する、電子契約締結が完了したら契約書データをクラウドストレージに保存するといったような小さな自動化だけど、手間を削り、ミスを減らすような取り組みを予算をあまり掛けずに行うことが可能な時代になっています。
アフターコロナで営業の仕組みの変革が求められる中、様々な情報が飛び交っておりますが、まずは小さなところから取り組んでみてもいいのかもしれません。
その上で基盤になる顧客管理や営業管理などでお困りの方がいらっしゃいましたら、是非pipedriveの無料トライアルを試してみてください。ツールはあくまでツールですが、弊社でサポートさせて頂きながら、本来注力したい部分に集中しやすい環境を構築し、ありたい姿の実現に向けて御助力できれば幸いです。