LinkedIn広告とは、ビジネスに特化したSNSであるLinkedIn上で展開される広告サービスのことです。LinkedIn広告は、ユーザーのプロフィール情報や属性に基づいて細かくターゲットを設定し、効率的にビジネス関連のメッセージを届けることができます。
この記事では、LinkedInとLinkedIn広告を利用するメリット、広告の種類や表示場所、課金方式、キャンペーンなどについて紹介します。
LinkedInとは
LinkedInは、実名と顔出しが原則となっているビジネス用のSNSです。アカウントタイプには個人と法人の2種類があり、個人アカウントでは自身の学歴、職歴、資格、スキルなどを登録し、仕事に関わる人々と「つながり申請」を通じてコミュニケーションをとります。この「つながり申請」は、Facebookの「友達リクエスト」に相当し、申請を許可したユーザー同士は互いの投稿を閲覧することができます。
LinkedInは、以前の職場の同僚や上司などから推薦コメントを残してもらえる機能もあり、これによってビジネスに特化したSNSであることがわかります。個人アカウントは、一般従業員から大手企業の経営陣まで幅広いユーザーが利用しています。
個人アカウントの場合、メールアドレスなどの基本的なプロフィール設定が完了した後、現在の仕事やこれまでの職務経歴、クリエイティブな仕事に携わる方は過去の制作物などのポートフォリオを掲載することができます。
LinkedInには無料プランと有料プランがある
LinkedInは、個人アカウントと法人アカウントの両方で、無料で利用できるBasicアカウントと、1ヶ月無料で使える有料のPremiumアカウントを提供しています。
有料の各Premiumアカウントには、LinkedIn Learningコースを利用できる権利が付帯していますが、LinkedIn Learningコースの有料登録のみでは、以下の機能は利用できません。
InMailメッセージ
Premiumアカウントでは、コネクションでないユーザーにも直接メッセージを送信できるInMailクレジットが提供されます。
詳細なプロフィール閲覧
Premiumアカウントでは、他のユーザーの詳細なプロフィールを閲覧することができます。
求人情報の詳細分析
Premiumアカウントでは、自分が応募した求人の中でのポジショニングや、他の応募者と比較した場合の自分の強みを把握するためのデータが提供されます。
プレミアム検索フィルター
より高度な検索フィルターを使用して、特定の条件に合うプロフェッショナルを検索することができます。
これらの機能を利用するには、LinkedIn Learningコースの有料登録だけでは利用できないため、Premiumアカウントへの登録が必要です。
LinkedIn広告とは
LinkedIn上に掲載できる広告が、LinkedIn広告です。ユーザーのプロフィールや属性をもとに広告のターゲットを指定したり、掲載面を選択できたりという特徴があります。また、LinkedIn広告は転職や採用活動と相性が良いという特徴もあります。
転職や企業からのスカウトを目的としてLinkedInを利用するユーザーも多いため、プライベートや趣味を目的とする他のSNSと比較して、求人広告の掲載先として非常に適しています。この特性により、LinkedIn広告は効果的な求人活動を支援します。
LinkedIn広告のメリット3つ
LinkedIn広告を活用するメリットは以下の3つです。
- ビジネスパーソンに届く
- 業界や役職でターゲティングできる
- 少額の広告費で配信できる
ビジネスパーソンに届く
LinkedInは他のSNSと比べると、ビジネスに関心の高いユーザーが集まっているという特徴があります。とある調査によると、FacebookやTwitterを利用する主な理由は以下の2つです
- 楽しむため
- 友人と交流したい
それに対し、LinkedInを使う目的として多いのは次の3つです。
- キャリアを伸ばしたい
- 新しい機会を探す
- リーダーや専門家から学びたい
このように、LinkedInユーザーはビジネスに対して意欲的なマインドセットを持っていることが特徴です。さらに、ビジネスにおける意思決定層が多く、購買力が高い傾向があります。
このようなビジネスパーソンに向けて広告を届けられることが、LinkedIn広告の大きな強みです。
業界や役職でターゲティングできる
LinkedInは、世界に9億3000万人いるユーザーのプロフィール情報をもとに、細かくセグメントを設定して効率よくターゲットに広告を届けることができます。例えば、以下のようなカテゴリから配信先を絞り込むことが可能です。
- 勤務先
- 職務レベル
- 学歴
- 関心トピック&アイデンティティ
LinkedInはビジネス目的で活用されることが多いため、ユーザーが登録情報を正確に、かつ最新情報にアップデートしている点が一般的な特徴として挙げられます。
企業名でターゲティングができるため、BtoB企業の戦略において有効とされる「アカウント・ベースド・マーケティング(ABM)」も大規模に実施できます。
また、LinkedInは海外にもスムーズに広告配信ができるため、世界中の9億3000万人のユーザーにリーチすることができ、海外プロモーションにも最適です。
少額の広告費で配信できる
他のSNS広告と同様、LinkedIn広告も少額から任意の広告費で始めることができます。広告配信はセルフサービス式が採用されているため、広告配信前に、LinkedIn社と契約書などのやり取りを行う必要はありません。
プライベートで利用されるソーシャルメディアの場合、ビジネスユーザーに絞って広告を配信しようとしても、利用時のモチベーションや用途がビジネスにそぐわないことが多く、ターゲティングが難しい場合があります。
一方、LinkedInは主な利用目的がビジネスに特化しているため、このようなターゲティングの悩みが大きく軽減されます。
LinkedIn広告には4種類ある
LinkedIn広告には、次の4種類があります。
- スポンサードコンテンツ
- スポンサードInMail
- ダイナミック広告
- テキスト広告
スポンサードコンテンツ
LinkedInのフィードに表示される広告で、画像広告や動画広告のほか、LinkedInビジネスページでの投稿を広告にすることもできます。フォロワー以外のユーザーにもリーチでき、エンゲージメントを高めるのに適しています。
スポンサードInMail(スタンダードメッセージ)
InMailを利用して、ターゲットユーザーに直接メッセージを送信する広告です。パーソナライズされたメッセージを送ることができ、リード獲得やイベント招待に効果的です。
ダイナミック広告
ユーザーがプロフィールに登録している会社名・役職、プロフィール写真などの独自のデータに基づいて、カスタマイズされた広告を表示します。例えば、広告主の会社のロゴの横にユーザーのプロフィール写真を表示させることもできます。
テキスト広告
見出し、説明文、ロゴで構成されている広告です。LinkedInのデスクトップページの上部または右側レール部分に配置されます。ただし、モバイルの場合、右側レールは表示されません。
LinkedIn広告の表示場所は3つ
LinkedIn 広告の配信先は、主に3つあります。
- LinkedIn タイムライン枠内および上部
- LinkedIn タイムライン枠の右側
- LinkedIn のメッセージボックス
LinkedIn タイムライン枠内および上部とは、デスクトップ・モバイル・アプリの「ホーム」に表示されるタイムラインの途中です。デスクトップ画面の上部には、テキスト形式の広告が表示されます。
LinkedIn タイムライン枠の右側とは、デスクトップで「ホーム」のタイムラインを見た際、右側の枠内です。「ホーム」の他、「メッセージ」「お知らせ」「プロフィール」を閲覧中にも表示されます。LinkedIn タイムライン枠の右側に広告が表示されるのは、パソコンのみです。
LinkedIn のメッセージボックスでは、メッセージボックスを閲覧すると広告が表示されます。パソコンでもモバイルでも表示されます。
LinkedIn広告の課金方式
LinkedIn広告の課金方式は以下の4つです。
- インプレッション
- ランディンページクリック
- エンゲージメントのクリック
- 動画視聴
インプレッション
広告が表示されるたびに課金されます(CPM)。
ランディンページクリック
遷移先のサイトがクリックされるたびに課金されます。
エンゲージメントのクリック
企業ページへのクリックなどのエンゲージメントが発生すると課金されます。
動画視聴
動画が画面の50%以上表示かつ2秒以上の再生により課金されます。
LinkedIn広告のキャンペーンの目的と選べる広告フォーマット
LinkedIn広告では、キャンペーンの目的を7つから選べ、目的によって選べる広告フォーマットが異なります。
各フォーマットで使えるピクセルおよびアスペクト比は以下で確認できます。
ビジネスに特化したSNS・LinkedInの広告でリード獲得を目指そう
LinkedIn広告は、自由度の高いターゲティング可能なうえ、目的に応じた広告フォーマットを活用できる点が特徴です。とりわけ、ビジネスの意思決定権者に直接アプローチできるという点は、他のSNS広告にはない優位点だと言えるでしょう。
BtoBの事業者で効率的に意思決定権者にアプローチしたいと考えている場合は、LinkedIn広告の出稿を検討してみるといいでしょう。
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引用元|pipedrive
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pipedriveには5つのプランがあります。どのプランも初期費用0円、年間払いの場合、月額2,100〜13,800円/1ユーザーで利用できます。14日間のフリートライアル期間を設けており、使いやすさを確認してから導入できますので、ぜひご検討ください。