クラウド型の顧客管理(CRM)とは?導入のメリットや注意点を解説

CRM 2024年2月27日

クラウド型の顧客管理システムは、CRMシステムの種類のひとつです。顧客との良好な関係構築やファン化が期待できることから、多くの企業から注目を集めています。

ただし、うまく活用するためには、クラウド型の顧客管理システムの特徴を理解したうえで、導入・運用の際の注意点を把握しておくことが大切です。本記事では、クラウド型の顧客管理システムの特徴を解説します。おすすめのクラウド型の顧客管理システムについても3つ紹介するので、参考にしてください。

クラウド型の顧客管理システム(CRM)とは?

クラウド型の顧客管理システム(CRM)とは、インターネットを通して利用でき、情報を参考にしながら顧客と良好な関係を構築するためのシステムです。具体例としては、Pipedriveやeセールスマネジャー Remix Crowdなどが該当します。

データの保存や処理をインターネット上のサーバーで行うため、専用のサーバーやインフラを所有する必要がありません。クラウド型CRMではインターネットに接続できる環境であれば、家や電車の中などどこからでもアクセスできます。

クラウド型の顧客管理システム(CRM)の基本機能

クラウド型の顧客管理システム(CRM)の基本機能としては、次の項目が挙げられます。

  1. 顧客情報の管理
  2. メール配信
  3. フォームの生成
  4. 外部ツールとの連携

1.顧客情報の管理

CRMシステムでは、名前や連絡先などの基本情報や購買履歴、問い合わせ履歴などの情報を管理できます。顧客情報は一元化でき、ユーザーであれば誰でもリアルタイムで情報にアクセス可能です。

問い合わせ履歴は、電子メールや電話、チャットなど、さまざまなコミュニケーションチャネルで記録できます。適宜、顧客との過去の対話や質問を確認できるため、個別のニーズに応じたサービス提供が可能です。

2.メール配信

CRMシステムのメール配信機能では、顧客のメールアドレスや問い合わせ情報を一元管理できます。顧客のデータベースからメールアドレスを抽出し、配信リストの作成も可能です。

顧客の属性や購買履歴などの情報を参考に、個別宛てのメッセージを作成できるため、興味・関心のある内容や特別なオファーを提供できます。また、誕生日に自動でメッセージを送るといったように、メール配信は自動化できるため、状況や段階ごとに合わせたアプローチも自動化できます。

3.フォームの生成

WebサイトやLP(ランディングページ)にカスタムフォームを作成することで、各流入経路を通してサービスや自社の情報を提供できるようになります。

また、フォームを活用できる1番のメリットは見込み顧客の獲得です。顧客がフォームに情報を入力すると、CRMシステムに自動でキャプチャされ、新しい見込み顧客として登録されます。

見込み顧客は自社のサービスに興味・関心があり、購買意欲が高い傾向にあります。見込み顧客の獲得は売上に繋がる可能性が高いので、積極的に獲得していくことが大切です。

4.外部ツールとの連携

CRMシステムを外部ツールと連携することで、利用できる機能を拡張できます。連携するツールの種類によっては、顧客の行動に基づいたメールを自動で送信できたり、配信したメールの反応を確認できたりします。CRMとさまざまな外部ツールを組み合わせることで、効果的なキャンペーンの展開が可能です。

クラウド型の顧客管理システム(CRM)を導入するメリット

クラウド型の顧客管理システム(CRM)を導入するメリットは次の3つです。

  1. 安価なコストで運用できる
  2. 運用しやすい
  3. 導入しやすい

1.安価なコストで運用できる

クラウド型CRMシステムは、オンプレミス型CRMシステムと比較して、比較的安価なコストで運用可能です。クラウド型CRMシステムの導入には、大規模なインフラやサーバーの購入、人材雇用などの初期コストが必要ありません。

また、クラウド型CRMシステムはサブスクリプションでの提供が一般的であり、必要な機能だけを選択して利用できるため、余計な機能やリソースを支払う必要がなく、コストの最適化に繋がります。

2.運用しやすい

クラウド型CRMは導入が比較的容易です。オンプレミス型CRMシステムを導入する際は、サーバーのセットアップやセキュリティの設定など、複雑な手順が必要です。しかし、クラウド型CRMシステムはインターネットを通してアクセスできるため、専門知識がなくても容易に導入できるケースが多い傾向にあります。

また、サポート体制も充実しているため、トラブルが起きた際にも、問い合わせれば迅速に解決可能です。メンテナンスやセキュリティ対策もすべて管理会社に任せられるため、運用のしやすさには定評があります。

3.導入しやすい

オンプレミス型システムと比較して、クラウド型CRMの導入プロセスは迅速かつ簡単です。専門知識も必要としないクラウド型CRMシステムは、物理的なサーバーの設置やセキュリティ対策が不要であり、費用や手間も削減できます。

また、クラウド型CRMはサブスクリプションで提供される機会が多いため、初期投資やライセンス料金が不要である魅力もあります。必要に応じて料金プランを変更すれば、規模の拡張は柔軟にできるため、企業の成長に合わせた取り組みを進められる点がメリットです。

クラウド型の顧客管理システム(CRM)のおすすめ3選

おすすめのクラウド型の顧客管理システム(CRM)を次項で3つ紹介します。

1.Pipedrive

引用:Pipedrive

Pipedriveは179ヶ国10万社以上の導入実績を誇り、信頼性や使い勝手がトップクラスのCRMシステムです。ノーコードで使用できるため、専門知識がなくても業務を自動化できるのが魅力です。

営業マンの業務効率化や生産性の向上を目指し、CRMプラットフォームを提供しています。情報の一元化により、いつ誰が何をしたのか進捗を把握できるため、タスク漏れやデータの入力漏れを防げます。また、専門家による導入から定着までのサポートも受けられるため、CRMシステムの導入が初めてでも、安心して効果的な取り組みを進められます。

2.eセールスマネジャー Remix Crowd

引用:eセールスマネジャー Remix Crowd

eセールスマネジャー Remix Crowdは、5,500社以上の導入実績を誇る、営業に特化した顧客管理システムです。利用できる機能としては、案件管理や日報管理、スケジュール管理などが挙げられます。

情報共有や分析が簡単であり、一度情報を入力すると、さまざまな他機能に自動で情報がアウトプットされます。商談ごとの集計・資料作成は不要であるため、業務効率が大きく高まる点がメリットです。

営業プロセスの見える化により、リアルタイムでの進捗状況や課題点の把握もできます。連絡やコミュニケーションはSNSやチャットツールで行えるため、スムーズな情報共有を実現できます。

3.Sales Cloud

引用:Sales Cloud

Sales Cloudは、営業支援のために作成されたAI搭載型CRMシステムです。信頼性の高いセールス向けAIシステムの活用によって、営業効率を高められます。顧客との関係強化や商談の成約率アップに繋げられます。また、Sales Cloudでは、AIを活用して顧客のインサイトを読み取ったり、購買意欲の高いユーザーとの商談に優先的に取り組める体制を構築できたりします。

クラウド型の顧客管理システム(CRM)を導入する際の注意点

クラウド型の顧客管理システム(CRM)を導入する際の注意点は次の通りです。

  1. 導入目的を明確にする
  2. 導入前にトライアルを受ける
  3. 機能や拡張性を確認する

1.導入目的を明確にする

必要な機能やカスタマイズの方針を決定しやすくなるため、導入目的を明確にすることは重要です。CRMの導入には、顧客情報の管理や営業プロセスの効率化、顧客とのコミュニケーション最適化など、さまざまな目的があります。

また、従業員からのCRMの重要性を理解してもらうことにも繋がります。組織全体でCRMを活用することで、情報共有や連携がスムーズになり、成果に繋がります。

2.導入前にトライアルを受ける

実際のシステムの使い勝手や機能を評価するため、導入前にトライアルを受けることは重要です。CRMシステムが自社の事業や特徴に適しているかどうかを判断できます。

トライアル期間中は、システムの使い勝手や設定方法などを十分に理解することを目的にしましょう。その結果、導入後のスムーズな移行や運用が可能です。

また、サポート体制やカスタマーサービスの質も確認することが大切です。トラブル発生時の対応やサポートのレベルを把握することで、導入後の安定した運用を実現できます。

3.機能や拡張性を確認する

自社のニーズにマッチしたシステムかどうかを確認するために、機能や拡張性の詳細を調べることが重要です。CRMシステムで使える機能には、顧客管理や営業支援、マーケティング自動化など、さまざまなものがあります。必要な機能だけピックアップして、自社に取り入れましょう。

また、CRMシステムの拡張性も重要な判断要素です。事業規模が拡大した場合に、システムが対応できるかどうかは重要です。拡張性の高いCRMシステムであれば、新しい機能や統合が比較的容易にできるため、長期的な運用においてもプランの変更や別ツールへの移行がスムーズにできます。

クラウド型の顧客管理システム(CRM)を導入するならPipedrive

クラウド型の顧客管理システム(CRM)は、安価なコストで運用できる、運用しやすいなどのメリットがあり、初心者の方には導入しやすいシステムです。しかし、自社に合ったものを選ばないと期待する成果は得られないため、効果的な取り組みが大切です。

クラウド型の顧客管理システムの導入を検討しているのであれば、Pipedriveをおすすめします。誰でもノーコードで営業活動の業務を自動化でき、低コストでの運用が可能です。14日間の無料トライアルを体験できるため、気になる方はぜひお問い合わせください。

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